あおぞら




第四話 『休日の過ごし方』



皐月 「ねぇねぇ、思ったんだけどさ。休日ってどうやって過ごしてるー?友達と遊ぶ以外で…」
達二 「また、お前唐突に……」
啓介 「要するに暇な時何してるかだろ?」
皐月 「そうなるねー…」
雪奈 「そうだねぇ…私はTSUTAYAとかで借りたDVDを観てるかな」
啓介 「あ、俺も時々やるな。それ。結構暇つぶしにはなるんだよな〜」
雪奈 「だよね〜。後、安いから結構借りちゃうんだよね〜」
啓介 「ああ、判る判る〜。それで返却日までに観れなかったって事ないか?」
雪奈 「あるある!それでこんなに借りるんじゃなかったって後悔する〜」
啓介 「だよな〜あるよな〜俺もそれでいくら金を無駄にした事か……」
雪奈 「あはは……私もだよ……」
皐月 「ジ――――」
達二 「ジ――――」
真弓 「ジ――――」
啓介 「…そ、そういや、暇な時何するかって話だったな。DVD観る以外には……古本屋とか行って立ち読みだな…達二、お前は何してんだ?」
達二 「俺か?俺は……家事か、もしくは買い物かなぁ〜。よく暇な時にブラブラしてると特売品とかがある事があるんだよ。そういう時は、マジラッキーって思うんだよなぁ〜」

一同 「(――休みの日にも散策買い物かよッ!流石主夫ッ!!……つか、もっと学生らしく過ごそうよ!!高校生ッ!!――)」

雪奈 「そ、そうなんだぁ〜。じゃあさ、皐月ちゃんは何してるの?」
皐月 「ん――…私?…ん――…ネトゲ」

一同 「(――なんだろ…暇つぶしにゲームってよくあるけど……この人が言うと将来的に何か不安でならない――…――)」

雪奈 「さ、皐月ちゃんらしいね…まゆちゃんはどういう風に過ごしてるの?」
達二 「あ、それ俺も気になった…真弓さんってどう過ごしてるんだ?」
真弓 「変態…」
達二 「えぇッ!!変態って……いや、別に真弓さんのプライバシーを覗こうってつもりはないよ………ただ、ちょっと気になっただけで…」
真弓 「変態…」
達二 「いや、だか――」
真弓 「変態…」
達二 「……………(落ち込んで地面にのを書き出す)」
啓介 「で?真弓さんはどうやって過ごしてるんだ?」
真弓 「読書…」
雪奈 「あ〜あ、まゆちゃんらしいね〜」
皐月 「それはイメージ通りだよ」
達二 「ちょっと待てッ!!普通にスルーされそうだから言うが、何かおかしくないか?何で俺の時は変態って言って答えてくれなかったのに、啓介の時はあっさり答えたんだ?差別だろ?これ?なぁー…」
皐月 「いや、達二…仕方ないよ…」
雪奈 「仕方ないよ…達二くん…」
啓介 「仕方ねーよ…達二…」
達二 「お前らさっきから何で諦めたような眼で俺を見てんだよッ!!かなり失礼だぞッ!!」
啓介 「…いや、だって…達二、お前…さっき真弓さんを見てた眼が…(視線を逸らす)」
雪奈 「うん…眼が…ものすごく…(視線を逸らす)」
皐月 「…いやらしかったから…………(視線を逸らす)」
達二 「全然いやらしくねーよッ!!!つか、眼逸らすなッ!!」
皐月 「…まゆちゃんに…変態って言われても」
啓介 「仕方ないっていうか……なぁー?…」
雪奈 「う、うん…」
達二 「いやッ!!全然仕方なくなんかない!!大体、俺そんな眼で見てないし!!普通に見てたし、訊いただけだしッ!!だから何だよその爽やかな笑顔はッ!!」
真弓 「うるさい…」
達二 「ぁ…ぅ…………(凹む)」←真弓さんの言葉にどうも弱いらしい…。


皐月 「で、オチは…?」
達二 「何の…?」
皐月 「この話のオチは…?」
達二 「…無いんじゃ…ない?」
真弓 「駄目な奴…」
達二 「それ…俺じゃないよね…真弓さん…?」
真弓 「(達二を一瞥して)駄目な奴…」
達二 「やっぱり俺なのかッ?!!」


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